僕は手術が出来ない獣医さん

動物行政、動物愛護、殺処分等について、動物愛護センター獣医師としての勤務経験を通して感じたことをつらつらと。あとはフォトグラファーとしての活動もつらつらと。

2020-01-01から1年間の記事一覧

ペット不可住宅に住んでいたときの話

今週のお題「わたしの部屋」 僕は今、アパートの1室に猫3匹と住んでいますが、以前住んでいたのは一戸建ての賃貸住宅でした。家賃8万円、ペット不可。駅から徒歩10分・・・ぐらいだったかな。 今となっては時効だと自分には言い聞かせつつ、これを書い…

「動物愛護」英語で言えますか?

こんにちは。緊急事態宣言後、初の日曜日が終わりました。今日からまた一週間が始まります。 皆さん、いかがお過ごしでしょうか。 今日のテーマは、「動物愛護」英語で言えますか?です。 「簡単簡単。animal welfare(アニマルウェルフェア)でしょ?」 っ…

そして緊急事態宣言へ

こんにちは。 昨日、「緊急事態宣言出します宣言」がなされ、本日夕方、緊急事態宣言が出されます。 ここのところ、テレビをつければ新型コロナウイルス関連のニュースばかりですが、報道の仕方に色々と疑問があるんですよね。 まず、ルー大柴か?ってぐらい…

動物愛護センターを退職して約1週間

殺処分を減らしたい、幼少期に抱いたその思いを胸に大学に進み、気が付けば獣医師国家試験に合格していました。 そして、自分にとって縁もゆかりもない地で、公務員獣医師として働くことになりました。僕の最初の勤務先は保健所の食品部門。大学で食中毒関係…

多頭飼育崩壊②〜行政とボランティアそれぞれの立場〜

多頭飼育崩壊と言っても、もちろん最初は少数の動物から始まります。その少数の中でメスが子を産み、またその子が子を産み・・・といった具合で産まれに産まれ、結果、飼い主の生活は破綻します。不妊手術代の数万円をケチったがために、取り返しのつかない…

多頭飼育崩壊①~行政とボランティアそれぞれの立場~

「多頭飼育崩壊」をご存じでしょうか? 飼育している動物の数が何らかの理由で爆発的に増えることにより、飼い主の生活破綻、周辺住民への悪臭被害、動物虐待等を引き起こしている状態のことを、一般に「多頭飼育崩壊」と呼びます。ただし、多頭飼育崩壊はさ…

野良猫問題の現状①

住宅密集地等において、しばしば問題になる野良猫問題。動物愛護センターで勤務していて最も多い苦情が、この野良猫にまつわるものである。 糞尿被害、爪とぎ被害、ノミ、発情期の鳴き声等。餌をやっている人間に指導してくれ、野良猫を駆除してくれ、春~夏…

犬 犬 犬

実家には5匹の犬がいる。 皆、繁殖場で「不要」となった犬たちだ。 令和元年6月、動物の愛護及び管理に関する法律が改正された。しかし所詮は議員立法、相変わらずの「ザル法」である。 「動物愛護」という言葉を日本人は使いたがる。しかし、生きとし生け…