僕は手術が出来ない獣医さん

動物行政、動物愛護、殺処分等について、動物愛護センター獣医師としての勤務経験を通して感じたことをつらつらと。あとはフォトグラファーとしての活動もつらつらと。

犬 犬 犬

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実家には5匹の犬がいる。

皆、繁殖場で「不要」となった犬たちだ。

令和元年6月、動物の愛護及び管理に関する法律が改正された。しかし所詮は議員立法、相変わらずの「ザル法」である。

「動物愛護」という言葉を日本人は使いたがる。しかし、生きとし生けるものに対して愛を持って接するなんて、初等教育の道徳で習うような、ごくごく普通のことだ。

僕らプロは、「動物福祉」をうたう。いや、うたうべきなのだ。

愛護とは人間視点、福祉とは動物目線に立つことだ。

苦痛からの解放のための殺処分。これは動物福祉の観点から行う、安楽死処分である。動物愛護を声高らかに叫ぶ人間たちは、これを悪だという。

動物愛護と動物福祉と殺処分。難しい問題だ。